ジャイアンの優しい言葉

                                        

ドラえもんに出てくるジャイアンの優しい言葉です。

ジャイアンってほんとうは、とても優しいのです。







◎「最前列の特等席を三枚とっといたぜ」

           

いつものあき地で「剛田武リサイタル」を開いたジャイアン。
世界中のファンが押しかけ、のび太とスネ夫としずかちゃんにその最前列の特等席を三枚あげた。
とても優しい。
しかし、ジャイアンの「オエー」という歌には、人魚の島にいる大怪魔肉食ツノクジラも目を回してしまうような歌なのだ。(大長編第5巻「のび太の魔界大冒険」P128)
しかし、「おれはいそがしいんだぞ。コンサートツアーで、これからアメリカ、イギリス、ロシア、中国へ・・・。」といっているところを見ると(「のび太と夢幻三剣士」P82)日本的な魅力のある歌をジャイアンは歌っているのかもしれない。

そこで、ドラえもん校長が想像するのには、ジャイアンは「浪花節」の天才的な浪曲家なのだと思う。
したがって、浪曲を聴く趣味がないドラえもんやのび太には「ボエー」とか「ホゲー」としか聞こえないのである。
ジャイアンはあの体格である。
肺活量だって、はんぱじゃないはずだ。
ほんとうは、桃中軒雲右衛門や広沢虎造にでも弟子入りしてれば、正統の浪曲家になり、桃中軒ジャイアンか広沢ジャイアンで売り出したと思うが、かーちゃんの命令で「店番やら配達やら草むしりやら」させられる(大長編第9巻P18)ので、弟子入りできなかった。
浪曲の曲名も「南部坂雪の別れ」とか「壷坂霊験記」のような日本のものではなく、リサイタルの服装でわかるが、西部劇に題材をとったものであると思う。
名前が、インディアンのシャイアン族に似ているジャイアンは「第7騎兵隊全滅」とか「ウンデット・ニーの虐殺」など、インディアンのテーマの浪曲が多かったのではないかと思う。
のび太の得意技が、ピストルの早撃ちであり(ワイアット・アープを連想させるので)それでそういうテーマを選んだのではないかとドラえもん校長は思うのだ。

三波春夫や村田秀雄が浪曲家から歌手に転向して成功したので、ジャイアンもノビタレコードから「乙女の愛の夢」を出し、「このぶんだとNHKの紅白出場も夢じゃない」といっていたが実現しなかった。(コミック第11巻P172)
理由は、三波や村田のように演歌にすればよかったのに、「おいらの〜心の胸は〜お空の月の〜星の涙〜よ〜」(コミック第16巻P122)というようなポップス路線をいってしまったからなのだ。
せっかく、会員数15名の「剛田武ファンクラブ」まで出来たのに残念で仕方がないと思うのだ。(コミック第33巻P18)

      (大長編第14巻「のび太と夢幻三剣士」P41)


◎「あ〜〜〜つ、あのノロマ!!みつかったらどうするんだ!!」

      

ピリカ星が、ギルモア将軍と長官ドラコルルにのっとられた。

しずちゃんが入浴中に襲われ、身代わりに大統領パピがくじらのようなPCIAの戦闘艦に乗せられ連れ去られた。

大統領の愛犬ロコロコと一緒にパピを救うためにピリカ星に向かったドラえもんたち。

PCIA本部に向かう途中「片づけラッカー」が4時間で効き目がなくなり、アジトまで後1キロ、「チータローション」で「目にもとまらぬ早さで走っている」時のこと「ヒー・・・はー・・・。」とくたびれてしまったのび太。

危険を顧みずにのび太を助けにいって、おぶって助けた時に、言ったジャイアンの名せりふ。

泣かせるジャイアンだ。

最後にはのび太などが、スモールライトの効き目が切れて巨人に戻り、ピリカ星に平和が戻った。

  (大長編第6巻「のび太の宇宙小戦争」P152)


◎『ペコだけじゃどうにもならん。おれもいくぜ。

バウワンコ王国のペコ(ほんとうはクンタック王子)とともに、大臣ダブランダーとコス博士が支配する国を、取り戻すために出かけたジャイアン。
 実は、夢の中に巨人像が現れ「それでも、男か」といわれ発奮した。
 ところが探検に行く途中「桃太郎印のきびだんごや、スモールライト、タケコプター、ショックガン、スーパー手袋など」を、空き地のどかんの中にしまってきてしまったのだ。

 「あんなものに頼るのはひきょうだ。この腕と勇気で危険をきりぬけるのだ!!出発!!」といってしまったジャイアン。

 途中、わにに襲われ、原住民に襲われ、みんなが「あたしたちどうなるのかしら。さあね、べんりな道具をみ−んなおいてきたもんね。なんでこんなむちゃな旅にでたんだろ」といわれたジャイアン。
 ついにきれ、「おれのせいだってのか!!」
 「そのとおり!!この探検を計画したのがおれ!!道具をおいてきたのもおれ!!
 ふねをこわしたのもむらをおいだされたのもみんなみーんなおれのせいですよ!!」
 「どうせおれは、もともときらわれものなんだ!!」バタンと部屋ににげこんだジャイアン。
 ほんとにかわいそうになってしまう。
そこに、ペコが現れ「ワー!!」と泣き出してしまう。
 「おれのせいだってのか!!」「ペコ!お、おれはどうすれば・・・」

 コス博士などに囲まれ、ペコが一人で戦いに行くのを「ペコだけじゃどうにもならん。おれもいくぜ。」
 「ジャイアン!!やめろ帰ってこいよう。」というのび太の声など無視して進むジャイアンとペコ。
何度読んでも感動するシーンだ。

(出典・大長編ドラえもん第3巻「のび太の大魔境」P160)

2018(平成30)年4月の「学校管理職試験研究会HP」の言葉に載せてあります。





◎「さあこい!!おれが相手だ!!たたきおとしてやる!!」

 マリアナ海溝の底にあるムー連邦の海底人エルと友達になったのび太たち。

 国境を越えたら死刑だと言われ脱出することに。

「とおりぬけフープ」で脱出。

「心の友よ!!」のジャイアンのいつもの名せりふ。

 しかし国境を抜けようとすると国境監視所のところに、エルが飛行機で追ってきた。

 そのエルの乗った飛行機を、なんと海底鬼岩城を守るバトルフィッシュが、後ろから不意打ちを食らわせたのだ。

「操舵系統がズタズタだ!コントロール不能!!砲塔全壊!!応戦不能!!」になってしまったのだ。

これを見たジャイアンは、正義感が目覚めたのだ。

 こういうのは、ジャイアンにとっては許せないことなのだ。

「後ろから不意うちなんて、きったねエ、きったねエ。」

 戻ってエルに止めをさそうとするバトルフィッシュに対して、素手で立ち向かっていくのだ。

 ジャイアンは正義感に満ち溢れているのだ。

 思い立ったら、相手が誰だろうと、どんなに危険だろうと立ち向かっていくのが、男ジャイアンなのだ。

 よ!!ジャイアン。日本一。

 ドラえもんが、何とかスモールライトでしとめた。

 しかし、国境を越えようとしたので、再びとらえられ牢屋に。

「さいしょにとびだした、ばかやろうはだれだ!!・・・おれだ。おれのバカバカバカ!!」
と自分を責めるジャイアンなのだ。

 しかし、バミューダ沖の三角地帯にあるアトランチスの海底鬼岩城が活動を開始した。

 そして、ポセイドンから無数の鬼角弾がばら撒かれると、地球は虫一匹草一本残らなくなってしまうのだ。

 ポセイドンを破壊するためにエルと一緒にバギーちゃんに乗って出かけるジャイアンやのび太たち。

 しかし、しずちゃんを助けるためにポセイドンの口に飛び込んで自爆した話のできる車、バギーちゃん!!

 大長編17巻に出てくる場面で最も悲しいのが、このバギーちゃんの自爆シーンなのだ!・・・あーあー・涙・涙・涙

(大長編第4巻「のび太の海底鬼岩城」P147)